TRK技術向上発表会開催について

 2025年10月16日，本社および各支社をWeb会議システムでつなぎ，「TRK技術向上発表会2025」を開催しました。本発表会は，業務改善や技術力向上に資する取り組みを共有することを目的としており，全役員と部門長が参加しました。
 発表内容は，業務改善に関する提案3件，技術向上に関する発表2件です。発表者は制限時間内でプレゼンテーション力を発揮し，分かりやすく説明しました。質疑応答では活発な意見交換が行われ，知見の共有と理解が深まりました。
 審査の結果，金賞には女川支社による発表が選ばれました。物品搬出時の荷崩れによる検出器破損の事象を受け，破損防止策を考案し，実際に装置を作製しました。さらに，検出器メーカーに対策を能動的に提案し，メーカー装備品として採用された点や，同様の事象の再発をゼロに抑え，現場作業の円滑化に大きく貢献した実効性の高さが評価されました。受賞者は表彰式で「金賞は嬉しい。指導いただいた方々に感謝し，今後も改善を重ねてより精度の高い業務に取り組みたい」と挨拶しました。
 銀賞は環境調査部環境計画グループによる「簡易IoT機器を使用した測定機器のアライブモニタリング」です。測定機器の稼働状況をリアルタイムかつ低コストで遠隔監視できるシステムを考案し，業務効率化につながる提案として高く評価されました。このほか，環境分析センターによる「ろ紙ブランクの積分強度値の自動計算」や，事業戦略室による「会社案内パンフレットの形式見直し・デジタル化」では独自の視点と工夫が光りました。また，今年4月に発足した造園土木部アスベスト除去プロジェクトチームによる「石綿含有建材の除去について」では，業務水準の向上のために共有すべき知見が整理されました。
 「TRK技術向上発表会」は2018年にスタートし，今年で8回目を迎えました。技術成果の共有を目的に始まり，現在では技術力の向上に加え，業務改善提案や若手技術者への技術継承・プレゼンテーション能力の向上を目的に継続して開催しています。

【TRK技術向上発表会の様子】